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学生と読む『三四郎』 (新潮選書)価格: 1,260円 レビュー評価:4.5 レビュー数:5 《成城大学という場で、ある教授が学生たちに文学を教える行為をめぐる詳細な記述》を読むことを通じて、読者は「文学を学ぶことの意味」もっと言えば「人生を生きる意味」について深く向き合わざるを得ない構造を持った本である。
実際に『三四郎』を「読み」始めるのは後半過ぎからであり、話の内容もいろいろな方面に飛び、良く言えばダイナミック、悪く言えば散漫ということにもなろうが、大学の講義とは元々こういうもの。学生時代を思い出しながら、非常に楽しく読んだ。
特に一人の教育者として、学生に向けた厳しくも優しい眼差しには読みながら何回も心を打たれた。著者 |
参謀本部と陸軍大学校 (講談社現代新書)価格: 756円 レビュー評価:4.0 レビュー数:9 組織と人材養成の問題を、参謀本部と陸軍大学校の生成・発展・消滅から考察するものです。
歴史の本としても、おもしろいです。
明治政府は行き当たりばったりで作られ、膨張していったのだなあと、思いました。 |
金狐の首─大江戸定年組5 (二見時代小説文庫)価格: 680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 「大江戸定年組」シリーズの第5弾。
今回も連作短篇の形式。軽犯罪で小粒なストーリーが多いが、アイデアは光っており、不満は残らない。
「深川の鮫」が次第に重要な役割を担うようになってきている。しかし、まさか最後にあんなことになるとは!
次作へと目が離せない一冊であった。 |
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